「留学のために大学を休学したら、就活で不利になるんじゃないか」
そう不安に思ったことはありませんか。あるいは、周りにそう言われて、留学に踏み出せずにいる方もいるかもしれません。
私は大学3年生のときに1年間休学してオーストラリアに留学しました。実際に就職活動が始まってみると、また別の不安がありました。「留年」という経歴が、面接でどう見られるかということです。
この記事では、実際の面接で留年についてどう聞かれ、何を評価されたのか、そのとき感じたことを正直にお話しします。
「留学のブランクは就活で不利になるのでは」と感じている方の参考になれば幸いです。
※本記事には広告・PR情報が含まれています。
留年という経歴、就活でどう見られた?1年のブランクを抱えて始めた就活

履歴書の学歴欄には「休学(留学のため)」と理由をきちんと書いていました。それでも、留学のための休学だと知って好意的に受け取ってくれる会社もあれば、そうでない反応の会社もあったのが実情です。理由を書いていても、1年のブランクという経歴自体を、不利に感じる場面もありました。
休学を決めた経緯については、「大学を休学して留学を決めた話【1年留学した体験談】」にまとめています。
私が就職活動を始めたタイミングは、周りと同じくらいで、特別早いわけではありませんでした。
振り返ってみると、良い印象を持たれた会社とそうでなかった会社は、体感としてだいたい半々でした。悪い印象になったのが自分の説明の仕方のせいだったのか、それとも会社側の考え方の違いだったのかは、今でもわかりません。
理由を書いていても会社によって反応が分かれる以上、書類の時点でこれ以上できることはありません。だからこそ、面接の場でどう説明するかが、自分にできる唯一のことだと感じていました。
文部科学省の留学支援プログラム「トビタテ!留学JAPAN」が2024年に公表した調査によると、留学経験者の9割が「留学経験は就活に良い影響を与えた」と回答しているそうです。採用担当者側でも、7割が「留学経験者の採用が増えている」、8割が「今後も積極的に留学経験者を採用したい」と答えているというデータもあります。
数字だけ見ると、留学経験はマイナスどころかプラスに働きやすいようでした。ただ、そんなデータを当時の私が知っていたわけではありません。理由を書いていても、履歴書の「休学」の文字を見るたびに、少し身構えながら就活を進めていたというのが実感です。
面接で「留年してるけどどうしたの?」と聞かれたときの答え方

留年について聞かれたとき、私は取り繕った理由を用意せず、そのときの自分の気持ちをそのまま伝えるようにしていました。就職活動を通じて、行く先々の面接でほぼ毎回のように聞かれる質問でしたが、答え方の軸はいつも同じでした。中でも特に印象に残っているのが、次の一次面接でのやり取りです。
最初にその質問をされたのは、ある会社の一次面接でした。
面接官は2人。年配の方で、話しやすい雰囲気の面接官でした。それでも、いざ「留年してるけどどうしたの?」というニュアンスで聞かれた瞬間、私は思い切り身構えました。
「ここでおかしな返答をすると、絶対に不利になる」
そう思っていたので、緊張していたのを覚えています。
休学して留学したことを説明すると、続けて聞かれたのが「留年までしてなぜ留学したのか」という質問でした。留学を決めた本当の動機を、そのまま面接の場で口に出すのは、また別の緊張がありましたが、取り繕った理由は用意しておらず、そのときの自分の気持ちをそのまま伝えることにしました。
「自分に自信を持てるものが何もなかったので、英語ができるようになりたくて留学しました。」
面接官の反応は「大胆だね」「行動力があるね」だった

答えたあと、面接官からは予想していなかった反応が返ってきました。
日本でそういう行動をする人はなかなかいない、という印象を持たれたようでした。実際に返ってきたのは「大胆だね」「行動力があるね」という言葉です。
自分にとっては、留年してまで留学したことを特別なことをしたつもりはありませんでした。だからこそ「そういう風に見られるんだ」と、正直意外に感じました。
この一次面接は通過しました。
振り返ってみると、あのとき評価されたのは積極性・行動力・勇気だったのだと思います。「留学したくても行かない日本人が多い中で、実際にやり切った」という事実そのものが、他の就活生との差別化になっていたようでした。
冒頭で紹介した「採用担当者の7割・8割が留学経験者に前向き」という数字は、あとになって知ったものです。当時の私にとっては、目の前の面接官がそう言ってくれたことがすべてでした。
英語力はさらっとしか話さなかった、それでも評価された理由

留学経験を話すとなると、多くの人はまず「英語力」をアピールしたくなるのではないでしょうか。私自身、そう思っていた時期もありました。
でも実際の面接では、英語力についてはさらっとしか話しませんでした。理由はシンプルで、仕事で使えると言えるほどの英語能力には、自分でもなれていないと感じていたからです。留学中に英語力がどう伸びていったか、1年経っても感じていた正直な限界については、こちらに詳しく書いています。
面接で評価されたのは、英語力そのものよりも「留年というリスクを取ってまで留学を決めて、実際に行動した事実」の方でした。話せるようになった英語のレベルを細かく説明するより、その行動そのものの方が、面接官には強く響いていたようです。
この一次面接に限った話ではありませんでした。就職活動を振り返ってみても、英語力そのものを細かく聞かれる場面はあまりなく、留学の動機や現地での経験を聞かれることが多かったです。英語力を磨いて自信を持って語れるようになるより先に、留年してでも行動したという事実の方が、話のとっかかりになっていたのだと思います。
ただし、すべての面接がそう都合よく進んだわけではありません。ある面接では「留学までして英語を学んだのに、なぜ英語を使う仕事を選ばないのか」というニュアンスで詰められたことがありました。
英語力を前面に出すつもりはなかった分、こういう切り口で聞かれると余計に答えに詰まりました。それでも何とか志望動機に絡めてかわそうとしましたが、うまく返せたかどうかは自分でも今もわかりません。
留学で得た行動力は、今の仕事にも生きている

留学で得た行動力や勇気は、面接を通過するためだけのものではありませんでした。実際に働き始めてから今の仕事の中でも、役立っている感覚があります。
留学前と比べて、一番変わったと感じるのはコミュニケーション能力です。誰とでも話せる感覚が、留学前にはありませんでした。
もう一つ、留学を通して身についたのが「やったら何とかなる、できる」という自信です。とりあえずやってみて、どうしたらできるか考えて、できるようにする。そういう思考回路が、留学を通して自分の中に定着した感覚があります。
学校・会社・日本という小さなコミュニティの中だけで完結しない視野が持てるようになったのも、留学で得たものの一つです。そして、面接官に「大胆だね」と言われたような大胆さも、留学前の自分にはなかった部分でした。
英語力そのものは、仕事で通用するレベルまでは届きませんでした。それでも、留学という経験そのものが、就活でも今の仕事でも、自分を支える土台になっています。
1年の留年というブランクは、たしかに履歴書の上では不利に見える経歴です。それでも、面接の場で実際に評価されたのは、留年という数字ではなく、その裏にあった行動そのものでした。
まとめ
- 留年という経歴自体は就活で不利に感じる場面もあったが、留学経験者の9割が「就活に良い影響があった」と回答しているというデータもある
- 面接で評価されたのは英語力そのものより、「留年してまで留学を決めて行動した」という事実だった
- 留学で身についた積極性・行動力・勇気は、就活だけでなく今の仕事にも生きている
次に読むなら、留学を振り返って感じたことをまとめたこちらの記事もあります。
「留学して後から気づいた、やればよかったこと【1年留学した体験談】」
留学を考えている方へ:まずはエージェントに相談を
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これから留学する人が面接でも自信を持てるように
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