留学から何年も経つと、「あのころの英語、もう使えないかも」という感覚になってきませんか。
私はそうでした。1年間の語学留学を終えて帰国した私は、英語を使う機会がほぼゼロになり、留学中の感覚がじわじわと薄れていくのを感じていました。
そして数年が経った頃、パートナーと新婚旅行に行く機会がありました。行き先はスペインです。
正直、「英語が通じるか不安だった」というより、「そもそも自分の英語がまともに出てくるか不安だった」というのが本音でした。
この記事では、そのときの体験を正直に書きます。英語がうまくいったこと、うまくいかなかったこと、そして旅行を終えて「あ、ちゃんと残っていたんだな」と感じた理由です。
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留学から数年後、スペインへ行くことになった
数年が経った頃、パートナーと2週間のスペインへ行くことになりました。新婚旅行で選んだ旅先でしたが、英語力のことが頭にあったのは確かです。
帰国後の私がどうやって英語力を維持していたかについては、「留学帰国後に英語力をキープするためにやったこと【体験談】」に詳しく書いています。一言でまとめると、「キープ」というより「錆び止め」程度のことしかできていなかった、という感じです。
旅行に向かう前、正直なところ「英語が通じるか」よりも「自分の英語がまともに出てくるか」の方が不安でした。
旅行全体を通じてコミュニケーションは英語で行うことになるので、その不安は小さくありませんでした。
実際に使ってみたら——シーン別の体験
旅行で英語を使う場面はいくつもありました。最初は感覚が鈍い、という状態から始まり、話すたびに少しずつ戻ってきて、最後の方は話すこと自体への不自由は減ってきました。ただし、うまくいかなかった場面もありますし、留学全盛期のあの感覚には及ばなかった、というのが正直なところです。
以下では、特に印象に残ったシーンを3つ書きます。
乗り継ぎ空港での買い物——「感覚が鈍い」フェーズ

旅行の最初、乗り継ぎの空港に降りて買い物をしました。
久しぶりの英語なので、聞き取り切れなかったり、言いたい表現がすっと出てこなかったりしました。
印象に残っているのは、飲み物を買いにレジに行ったときのことです。店員に「yen or won?」(日本円かウォンか)と聞かれたのですが、一瞬何を言われたのかわからなかったのです。
難しい英語でもなく、意味も分かる言葉なのに、頭がすぐに反応しませんでした。発音が聞き取れなかったというより、脳がまだ英語モードに切り替わっていなかった、そういう感覚でした。
「使える気がしない」というより「感覚が鈍い」という表現が近かったです。話せないわけではないのに、いつもより一拍遅れる、そういう状態でした。
うまくいかなかった場面

スペインでは、英語が全くわからない店員さんがいる店もありました。メニューもスペイン語表記だけという店で、最初は何が書いてあるかさっぱりわかりませんでした。
よく読んでみたら英語とスペイン語で似ている単語があったり、知っているスペイン語の単語が使えたりして、それなりに注文できました。「英語が通じない」という状況で別の方法を探したのが、振り返ると面白かったです。
また別の場面では、レシートのトラブルです。最初に金額だけ言われて支払ったのですが、「おかしい」と感じてレシートを要求したところ、注文していないものが含まれていました。
「レシートが間違っている」「お金を返してほしい」というやり取りは、正直しんどかったです。こちらの主張を伝えるための言葉を必死に探しながら話しました。最終的にはお金を返してもらえました。
「言いたいことが伝わる英語」と「問題を解決するための英語」は、使う筋肉が違うな、と感じた場面でした。
自転車レンタル——一番よく覚えているやり取り

旅行中、自転車をレンタルするためにショップに行きました。店に着いたとき、外がなんとなく騒がしかった。
インターネットで予約してあったので、「予約しています」と店員の方に話しかけたタイミングで、デモが行われていることを教えてもらいました。外の騒がしさの理由がそこで分かりました。
そして「町を出歩くのは危ないから辞めておいた方がいい」と、心配して警告してくれました。せっかく来たので、「大丈夫です、行きます」と伝えると、安全に通れる道を丁寧に教えてくれて、「大きな音がしたらすぐ逃げるように」と最後まで声をかけてくれました。心配してくれているのが伝わって、ありがたかったです。
そんなやり取りを経て、問題なく行きたかった場所を観光することができました。
返却のときも同じ店員の方に会って、無事に戻ってきたことを喜んでくれました。短いやり取りでしたが、これが旅行の中で一番記憶に残っています。
「思ったより使えた」と感じた理由を考えてみた

旅行を終えて振り返ると、「思ったよりちゃんと使えた」という感覚がありました。留学全盛期のようなすらすら感ではなかったし、うまくいかない場面もあった。それでも、「英語がまともに出てこない」という最悪のシナリオにはならなかった。なぜだろう、と少し考えました。
一つは、帰国後も英語に触れ続けていたことの効果だと思います。インプットを続けたり、頭の中で英語を使う習慣を持ったりしたことが、最低限の下地を保ってくれていたのかもしれません。
もう一つは、体で覚えたスキルの話です。自転車の乗り方のように、一度身につけた動作は長い時間が経っても比較的残りやすい——英語も同じような感覚があると、今回の旅行で感じました。留学中に「体で覚えた」英語の感覚は、完全にはなくならなかったのだと思います。
ただし正直に言うと、英語に触れ続けていても「現状維持」ではありませんでした。落ちた部分は確実にあった。それでも、数年後に実際に使う場面になったとき、「使えなくはなかった」という結果は出た。錆びてはいても、消えてはいない。
そのことが、少しだけほっとした体験でした。
留学中にどのように英語を習得していったかの具体的なタイムラインは、「英語が話せるようになるまでの期間【1年留学した体験談】」にまとめています。
帰国後に英語が落ちていると感じている人へ
この記事を読んでいる方の中には、「帰国後に英語がどんどん落ちている気がする」と感じている方もいるかもしれません。
私もそうでした。でも今回の旅行で感じたのは、「錆びてはいても、消えてはいない」ということでした。数年間ほぼ英語を話す機会がなかった状態でも、必要になった場面でそれなりに使えた。その事実は、帰国後に英語力の低下を感じている方への、一つの根拠になると思っています。
英語は「完全に失われる」ものではないようです。ただ、使わないと出にくくはなる。だから英語に触れ続けることには、やはり意味があると思います。
帰国後に英語をキープするために試したこと、正直な成果については「留学帰国後に英語力をキープするためにやったこと【体験談】」にまとめています。
まとめ
- 留学から数年後のスペイン旅行で、英語が「思ったより使えた」という体験をした
- 最初は感覚が鈍かったが、話すたびに戻ってきた。ただし留学全盛期ほどではなかった
- 「錆びても消えない」——帰国後に英語力の低下を感じている人も、諦める必要はないと思う
次に読むなら、帰国後の英語維持についてより詳しく書いたこちらの記事がおすすめです。
「留学帰国後に英語力をキープするためにやったこと【体験談】」
帰国後に話す機会を作るなら
帰国後に英語力が落ちていく一番の理由は、「話す機会がゼロになること」だと私は感じています。
今の私が帰国直後に戻れるとしたら、早いうちからオンライン英会話を使って話す場所を作っておいたと思います。
話す機会を意図的に作っておかないと、英語の感覚はじわじわ薄れていきます。早めに手を打っておくのがいいと、この旅行の体験からも感じました。
中でもネイティブキャンプは、24時間365日・予約不要・回数無制限で話せるので、「空いた時間に練習したい」という帰国後の生活に合っています。月額7,480円(税込)で、7日間の無料体験もあります(登録にクレジットカードが必要ですが、無料期間中は課金されません)。
